脳死を乞う老人たち


かつて、楢山節考では、年取った老女オリンが
恥ずかしいからと、石で、自分の、歯を欠く
場面が、あった。


やがて、日本津々浦々の病院の壁に
天皇陛下万歳と絶叫しながら、突進し、
頭からダラダラ血を流しながら、
俺はもう脳死だ。
早く、内臓と眼を持っていけ!
と、絶叫する、老人で、いっぱいに
なるかも、しれない。


病院の壁に血痕がべっとりと、ついていればいるほど
名医ということに、なるのだろうか?


そんな、妄想を・・という、人に限って、
65年前に、日本の若者が
天皇陛下万歳と絶叫しながら、
敵船に向かって突進したなどと言う
妄想を信じていたりする。