幽霊の正体見たり枯れ尾花ーー陳腐化がバレバレのペーパーテスト

京大早大等入試問題のネット流失カンニング?事件は、ミステリー仕立てだが、なんとなく、馬鹿馬鹿しい下手なコメディを、見るようなところがある。


もし、試験実施側の愉快犯で、受験生の誰もが、試験時間中に、ネットや携帯を、見ていないのならば(普通に考えるとそうだ)何の実害もないわけで、まるで、ほのぼの系NEWSのようだ。


試験実施側がその気になれば、密かに、某受験生のみに、問題に漏らす完全犯罪は、常に可能な訳で、これまでも、大学院入試など、突っつけば、疑惑は、枚挙にいとまがないのではないか?


そんなことより、ネットに、質問が出るや、数分で回答が得られたことに、衝撃を、受けている、元受験生の市井の人も多いと思う。


1、回答者も、出題側の一味で、グルなのか、2、京大の問題は、そんなに簡単なのか?
いったいどっちなんだ?
むかし、どんなに、勉強しても、どうしても、届かなかった京大の偏差値って、一体、何だったのだ?


分析すると、長くなるが、簡単に言うと、ペーパーテストは、常に、陳腐化する。
無限に新鮮な問題を創る事は不可能で、すぐに、傾向と対策の、堂々廻りの無限ループに、入ってしまう。


ただ、戦前頃までは、江戸以来の身分制度の残滓があり、帝大など、主に、一部のエリートのみが受験し、陳腐な問題の試験で選抜されていても、ACADEMYの秘密の厚い霧に、包まれていたのが、現代では、もう、その霧が、晴れてしまった。


高校の先生は、一言一句、学習指導要領、そのまんま、を教えるのが仕事で、あまり、逸脱すると、究極の相互監視社会である学校内で、犯罪者扱いを、されてしまう。


他方、東大、京大など、多少でも、名の通った大學は、平然と、学習指導要領を逸脱した出題を続け、
学習指導要領から、遥かに離れたところで、その大學独自の傾向と対策の歴史を、作り続けている。


各々の大学の傾向と対策の歴史を、分析することに特化した者にとって、毎年の入試の多くは、マンネリの極みで、即視で、解ける問題のオンパレードなのである。



ただ、医師国家試験や、司法試験のように、枯れ尾花が、いまだに、幽霊扱いされ、合格者が、特権階級として扱われ、市井の人を、生体解剖したり、無実の罪を着せたり、ありとあらゆる、忌むべきホラーの発生源となっている、そんな、試験も、存在する。