中国人客は福岡に厳しく クルーズ船調査 2011年7月28日 00:50

中国からのクルーズ船の九州寄港が近年増えてきたなか、福岡市の外郭団体の福岡アジア都市研究所は27日、福岡を観光した中国人旅行者に尋ねた調査結果を発表した。1人4万円以上のお金を使ったものの、商業施設の中国語の案内が不十分なことへの不満があり、再訪を希望する人は極めて少ないという「アジアのゲートウエー」をうたう福岡にとっては厳しい結果だった。

 調査は昨年10月、博多港に入った「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」「コスタ・クラシカ」の中国人旅行者のうち、市内の商業施設で買い物などをする1日バスツアーに参加した960人を対象に、808人(84・2%)から回答を得た。

 1人の平均消費額は4万3158円。主に買ったのは化粧品やカメラ、炊飯器、洋服など。2007年に政府が調査した中国人観光客の日本での1日の消費額(2万1300円)を上回った。

 店の品ぞろえなど17項目の満足度を尋ねた質問で「大変満足」「やや満足」の割合が最も少なかったのは「買い物時間」(55・9%)。「中国語の表記や案内」も65・6%と2番目だった。

 日本の11地域・都市から今後行きたい所を三つまで選んでもらったトップは東京(70・8%)、続いて北海道(67・3%)。福岡(6・9%)は8位。新井直樹研究主査は「6・9%の人しか福岡にまた来たいと思わないのは問題。中国に近い優位性を生かし、リピーターをつくる仕掛けづくりが急務だ」と話した。

=2011/07/28付 西日本新聞朝刊=

http://www.urc.or.jp/

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