<セシウム汚染>牛肉の出荷停止解除要請へ…福島県 毎日新聞 7月28日(木)21時30分配信

 放射性セシウムに汚染された肉牛の流通問題を巡り、国から肉牛の出荷停止指示を受けた福島県は28日、近く、国に当面の出荷・検査計画を提出し、出荷停止の解除を求める方針を表明した。国が容認すれば、全頭の食肉処理と検査を県内で行い、8月中にも出荷再開に踏み切りたい考え。出荷の適齢期を過ぎた約1500頭は県が買い上げる意向も示した。県が独自に方針をまとめ、対応が追いつかない国を突き上げた格好となっている。

 佐藤雄平知事は28日の記者会見で「福島牛のブランドを守るため、国の対応を待つことなく、独自の対策を決めた」と述べ、国の対応の遅れを指摘した。

 県は当初、国が示した出荷停止解除の条件に従い、計画的避難区域と緊急時避難準備区域の牛については全頭を検査し、その他は農家ごとに1頭だけ調べる方針を示していた。

 ところが、農家は「肉牛の安全性を保証するには全頭検査が必要だ」と強く要望。県はこれを受け、全頭検査する方針に転換した。

 しかし県内で処理できる施設は福島県食肉流通センター(郡山市)だけで1日に36頭、年間では約8000頭が限度。県は今後1年間に出荷時期を迎える肉牛を約2万頭と見込んでおり、国に対して県外での処理・検査体制の整備も求めていく。

 一方、出荷停止中に適齢期を過ぎて市場価値が低下したり、買い手が見つからなくなった肉牛は、JAや畜産振興協会などと新たに設立する「県肉用牛出荷円滑化対策協議会」(仮称)を通じて県が買い上げる。

 費用は約10億円を見込んでおり、農家に飼料の現物支給を行うための費用なども盛り込んだ計26億8000万円の補正予算を28日、専決処分した。

 佐藤知事は、出荷時期を逃した肉牛の買い上げについて「政府の指示で出荷を停止したので、政府に全頭買い上げを再三要望した。しかし対応が遅いので県として対応した。もちろん費用は国に対して求める」と述べた。

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都道府県を、馬鹿にするのも、いい加減にしろよ。
こんなKYな要求ばかりしていたら、取り返しのつかないことになるぞ。