<大阪ダブル選>橋下人気、大阪を席巻 松井氏と固く握手

毎日新聞 11月27日(日)22時3分配信

 「大阪都構想にGOサインだ」−−。27日に投開票された大阪府知事大阪市長のダブル選は、既成政党の包囲網をものともせず、市長選で大阪維新の会代表の橋下徹さん(42)、知事選で同幹事長の松井一郎さん(47)が圧勝した。都構想をヨーロッパの市民革命や明治維新に匹敵する大事業と位置づけ、選挙戦を通じて「大阪を変えよう」と訴え続けた橋下さん。主要選挙での「不敗神話」を引っ提げ、既に国政進出を見据える。維新の2人が改革の両輪として大阪をどう動かすのか。そして、中央への波及は。府民は期待と好奇のまなざしを送る。

 橋下さんと松井さんは午後8時半すぎ、大阪市北区のホテルに設けた記者会見場に登場。壇の前に並んで、深々と頭を下げた。

 白と黒のチェックのブレザーにノーネクタイの橋下さんは満面の笑み。「まずは有権者に感謝したい。ありがとうございます」とあいさつした。その上で「行政組織、府庁、市役所、教委の皆さんは、この結果を重く受け止めるようしっかりお願いしたい」と述べ、職員基本条例案や教育基本条例案に抵抗してきた勢力をけん制。「有権者の判断は、民主主義の中で最も重い。しっかり受け止めを」と念押しした。

 松井さんは「今回のダブル選で投票にいったすべての人に感謝する。まさにこれからがスタート。みなさんの期待を裏切ることなく橋下市長とともに大阪を再生させ、日本を支えるエンジンの役割を果たしたい」と述べた。

 会見場には、勝利を確信した関係者が投票終了前から集まり、熱気があふれた。甘党の橋下さんのため、表面に橋下さんと松井さんの顔をあしらったデコレーションケーキも飾られ、「当選」の文字の入ったクッキーや縁起をかついだくわいの煮物も並んだ。

 午後8時、インターネットやテレビで2人の当選確実が伝えられると、ひな壇に上がった維新の議員約100人らから「わーっ」という歓声と拍手が湧き起こり、両手を高く挙げて喜ぶ女性議員や、ガッツポーズする男性議員の姿も見られた。

 会場には落語家の桂ざこばさんや建築家の安藤忠雄さんら応援団も駆けつけた。

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橋下、松井両氏に、世界的視野はない。
純粋に、国内的地域的視野のみに焦点を絞れば、たいていの問題は解決する。
世界的視野など邪魔なだけだ。


しかし、一転、世界的な問題に関わらなければならなくなると、世界的視野の欠如は致命的だ。
一朝一夕に、視野を広げることは不可能だ。
また、世界的視野を持つ良き参謀を招聘しても、問題の解決にはならない。
古今東西、ポピュリストが辿ってきた、世界的視野を欠いたままの暴走という民族滅亡の罠に両氏がとらわれなければいいのだけれど・・


ただし、両氏を批判している多くのひとのなかに、世界的視野をもつひとは、ほぼ、皆無である。