お腹いっぱい笑ったり、体の芯まで怖がったり

脳は、ひと時も休まず、笑っては、イメージを造りつづけ、恐怖を感じては、アイディアを感じつづける。対自然より、対生物、対人と相手が自分に直接かかわる対象物に対すれば対するほど、麻薬のように、強烈な笑いや恐怖を求めるようになる。
娯楽は、観客をほとんど危険水域までつれていって笑わせることと、恐怖を感じさせることにより、成り立っている。
ごく少数だが極限状況で、あえて、危険水域を超えるひともいる。
ゲラゲラ笑うために、百人斬りをしたり、身も凍りつく恐怖を味わうために、自らの体中に、針を刺すような人がいる。