新たなる金融危機に向かう世界

新たなる金融危機に向かう世界

新たなる金融危機に向かう世界

すでに大量の著書を持つ副島さんが、危機感を失わずに、著作を続けている姿には、感服する。


特に、米国分析は独壇場で、限りなく真相に近い権力水面下の動きを、リアルタイムで追跡し、著作に反映させる手法は、独走態勢に入ってきた。


ただ、ふたつ、気になる点がある。


ひとつは、アクチュアルな世界情勢を、
英語情報のみから分析してあるようで、
僕のように、部分的にでも、
欧州、ロシア、中東、東亜、東南亜等の諸現地語の活字、視聴覚(テレビ等)情報を加味して、眺めている者からみると、
どうしても記述が平面(2次元)的かつ複眼(日米)的に、なっているように思える。


アクチュアルな世界情勢は、超多面的(多次元)的で、
無数の視点をもち、かつ、日々新しい視点を、思索し、加え続けなければ見えてこない、ヌエの正体のようなもの?


(僕は南亜、アフリカの現地語が、わからないので、そこに穴が開いていて、現地状況の把握に困難を感じることがある。
ヒンズー語、ウルドゥー語ベンガル語、シンハリ語、スワヒリ語など、早く学ばなければいけないのだが。
アフガン情勢は、今にも、印パ情勢に、飛び火しそうだ。
スリランカ情勢も禍根を残したままだし。)



もうひとつは、民主党との絆に縛られて、日本政治について、自由な発言が、出来なくなっているように思えることである。
とくに、小沢一郎を、褒めちぎる文章には、違和感を、覚えざるを得ない。
副島さんの言うとおり、日本の、邪悪な米国からの独立が、焦眉の課題だとしても、
なぜ、小沢一郎を中心に据える必要があるのだろう。
僕の眼には、小沢一郎には、恫喝というハードパワーは、あっても、統治というソフトパワーは、皆無のように思える。
また、小沢一郎が、過去に、そのことを自覚して、努力しようとした形跡もない。
小沢一郎の闇将軍支配は、田中角栄より、遥かに稚拙で、悪質だ。
長く続けば、米国だの中国だのいうまえに、日本が四分八裂すのは必至。


「俺様が、日本の中心だ!」と、叫ぶ、副島隆彦を待望します。