国民総医師運動 1

最も簡単に日本を、強化、幸福にする方法は、医師の数を増やすことだろう。
現在の25万人の300倍ぐらい、7500万ぐらいいれば、とりあえず、福祉社会は円滑に廻り出すと思う。
現在の運転免許保有者がそのくらいいる事を考えると、決して、不可能な、数字ではない。
自動車の運転より、医学の方が、比べ物にならないほど難しいから、比較するなど、とんでもない、というのは、医学を、褒め殺しする言い方で、そのような言い方が、現実を見えなくし、惨澹たる医療現場をつくっているのである。
かつて、医者は、自分達の矜持から、医学とは、とてつもなく難しいものだという神話を、大衆に広げた。医者免許は、師弟相伝による、過酷で、長期にわたる、超人的な修業の結果,奥義をきわめた者だけが授けられる物であるという神話は、いまだに、宗教のように、大衆の間に、信じられている。
発熱や、気分不良や、打撲や、腹痛、下痢や、その他、もろもろの事が、起こったとき、私的に処理せず、医学の奥義をきわめた医者の診察を必ず受けよというキャンペーンが、戦後、長く続けられた結果、医者は、よろず相談を受け、治療という神託をくだす教祖様のようになってしまった。
そして、どのような絶対権力も、絶対腐敗するということわざどうり、絶対神聖権力たる医者の治療権力も、絶対腐敗しているのである。
医者の傲慢と怠慢による医療災害が、もう覆い隠せなくなった現状況を打破する方法は、ただひとつ、一種の宗教改革を行い、民衆が、みんな医者になり、医者の眼と問題意識を持ち、自治医療組織を作ることしか解決法はないのである。