G8でのなごやかな雰囲気の演出法‥‥日本首相のために

G8やG20は、儀礼外交の最たるものであり、どの首脳も真面目な外交交渉の話をして失言をしたくない。
また、ほとんどが民主主義国の代表、つまり首脳のほとんどが、選挙の洗礼を受けて、人当たりのよさが、なにより大事なことを、身に沁みて知っている。
このことを、合わせると、G8やG20で、なごやかな雰囲気を演出することは、簡単である。
自民党のプリンスたちは、子供の頃から、子役として参加していたので、できるのは、あたりまえである。
そのハンディがあったにしても、民主党が、あまりに、ぎこちないように感じられるのは意外である。
国別に、簡単に、対処法を、いうと、


アメリカは、日本を、不思議な愉快な国の小人として認識している。だから、そのキャラを、演じればいいのである。ディズニー映画の中の登場人物のように、ナンセンスな、ギャグを飛ばして、笑っていればいいのである。


ロシアは、IDが、アジアとヨーロッパの間を、さまよっている。母への慕情のようなアジア人としてのウェットな面がでるとき、G8のなかで、日本人とだけ、共感しあえる。人情味で味付けした、田舎ロシア風ほら話を、用意していって、機知に合わせて披露すれば、意気投合できるだろう。


英国は、基本的に、悪ガキの国で、日本を、英国を凌ぐ、ハードボイルドの国、サムライの国と、認識している。ゴルゴ13の気分になって、客人格として一目置いたサムライとして、英国人を、遇せばよい。さいわい、キャメロンは、まだ若いので、自分から、主導権をもって、日本いじめは、できないだろう。


イタリアは、G8で、もっとも人なれした、外交上手の国である。居酒屋の主人と話すのりで十分である。日本マスコミに、洩れなければ、シモネタでもよい。(ベリリスコーニの場合)


フランスは、気位が高く、G8の他のメンバーを見下している。日本のほうから、近づかないほうが、よい。もし、話しかけてきたら、聞き役にまわって、あいづちを、丁寧に、うっておくのがいい。案外、自分の話を、ちゃんと、聞いてくれるというだけで、日本をみとめてくれるかもしれない。(サルコジの場合、シラクとはかなり違う)


ドイツは、WW2の同盟の話題を出すのは禁物。半分は、旧東独つまりロシアの同盟国としての面が強い。
メルケルも菅さんも、真面目系の理系で、穏健社会改良主義系なので、最近の日本発の技術で、日本の社会の構造変化に貢献した、または、期待されるものなどの話(たとえば、地デジ、万能細胞など)を用意していけば、興味を、示すのではないか。教育や福祉、失業など、民主党の十八番の問題でも、意義ある、意見交換ができるだろう。メルケルさんに、限って、麻生さんの時より、菅さんの方が有利だろう。ただし、2国間協議で、すること。


カナダは、G8では、もっとも、異民族に寛容な国を、自認している。
日本人とも、自然やスポーツの話で、話の種は、尽きないだろう。ただ、失言したくなかったら、鯨のはなしに、持って行きたくないのは、日本のほうだろう。


あと、ズルをするなら、G8は、親ユダヤの白人の親善の場なので、歴史上のユダヤの偉人( マイモニデスとか)のことばを、引用して、親ユダヤをさりげなくアピールすれば、まるで、幼馴染のように親しくしてもらえるだろう。
ちなみに、麻生太郎の母親は、長く、日本イスラエル協会の世話をしていた。
ただし、ナチス以降、現代イスラエルの話題はさけたほうがいい。みんな、固まる。
メドベージェフ、サルコジをはじめ、ユダヤ系もたくさんいる、
そもそも、日本がG8に、加えてもらっているのが、日本が古代ユダヤの末裔だという幻想?からなのだから。たぶん、フリーメイソンかなにかから圧力があったのだろう。


G8の暗黙の了解は、誰にも恥をかかせない、絢爛たる世界要人顔見世外交ショーである。なぜ、外務省は、その簡単なルールを教えないのだろうか?


G20になったら、日本にとって、話しやすい国が、ぐっと、増える。しかし、その国にとって、日本が、話しやすいかどうかは別問題で、日本が、上から目線になりやすい国と、外交する時ほど、もっと、気をつかわなければならない。